


The Morphology of Freely Rising Deformable Bubbles
Akiko Nakayama & Eiichi Sawado (JP)





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The Morphology of Freely Rising Deformable Bubbles
Akiko Nakayama & Eiichi Sawado (JP)
「Machine Hallucination - Space, ISS, Hubble」は、Refik Anadolの2018年から現在までのNASA JPLとのコラボレーションと、彼が長年にわたり行ってきた宇宙探査の写真の歴史に関するリサーチに触発された作品。200万枚以上の宇宙と地球の画像を活用したデータスカルプチャーである。Anadolは、人工衛星や宇宙船が撮影し一般公開されている宇宙の写真を学習させた機械学習アルゴリズムを用いて、人類が歴史を通じて行ってきた宇宙深部の探求を視覚的に思索し、曖昧さと開放性の複雑な繋がりを明らかにしている。連続的な動きとインタラクションをシミュレートした感覚的体験「Machine Hallucination - Space, ISS, Hubble」を見ると、最先端の人工知能技術とデータ解析用科学的ツールが見事に活用されていることが分かる。その流動的なビジュアルパターンは、宇宙関連データのデジタルシミュレーションを行うにとどまらず、宇宙、人類、科学、テクノロジーの多数の層が連動していることを表現している。
Refik Anadol (1985年、トルコのイスタンブール生まれ)は、メディアアーティストであり、データと機械知能の美学におけるディレクターまた先駆者である。彼の作品群は、人間と機械が交差するところに創造性を見出している。私たちの周りを流れるデータを主な素材とし、コンピューター化された思考のニューラルネットワークを協力者として、Anadolは考える筆で絵を描き、私たちのデジタル化された記憶を先鋭的に視覚化し、建築、ストーリー、身体動作の可能性を広げている。Anadolの部位特異的なAIデータスカルプチャー、ライブオーディオ/ビジュアルパフォーマンス、イマーシヴインスタレーションは、数多くの形をとりながら、物理的世界、その時間的・空間的次元、機械の創造的可能性への私たちの関わり方を再考するよう促している。 https://refikanadol.com/
ライゾマティクスとイレブンプレイはダンサーの身体構造とモーションを幾何学的なアプローチを用いて空間に埋め込み、様々な形態の作品を提案してきた。身体表現の拡張によって人間の知覚、身体感覚を問い直す作品はSonar Music Festival(バルセロナ)、アルスエレクトロニカ(リンツ)、Gray Area(サンフランシスコ)、MUTEK(モントリオール)などメディアアートのフェスティバルから、Tanzhaus(デュッセルドルフ)やNew York Live Arts(ニューヨーク)、Théâtre de Liège(リエージュ)などコンテンポラリーダンスの振付センターまでジャンルを問わず様々な領域で発表されている。両者の新作では、コンピュテーションが生み出す光とダンスの融合によって新たな表現の開拓にチャレンジしている。大型の映像装置が作り出す圧倒的な空間で身体表現の新たな体験を創出する。
MIKIKO率いるダンスカンパニー。女性ダンサーのみで編成されており、舞台、映像、スチールなど、表現の場を様々に持つ。Rhizomatiks Researchとのコラボレーションを多く行っており、Sónar Festival、Festival Internacional Cervantino、MUTEK Mexico、MUTEK Montréal、Gray Area Festivalに招聘されるなど、活躍の場を海外にも広げ精力的に活動している。 https://elevenplay.net/
技術と表現の新しい可能性を探求する部門。メディアアート、データアートといった研究開発要素の強いプロジェクトを中心に扱い、まだ見たことのないモノ・コトを世の中に発表していく。ハード・ソフトの開発から、オペレーションまでプロジェクトにおける全ての工程に責任を持つ。また、人とテクノロジーの関係について研究し様々なクリエイターとのコラボレーションワークを実践していく。 https://rhizomatiks.com/
The Morphology of Freely Rising Deformable Bubbles
「泡沫の形」は、時と場所が異なる様々なライブパフォーマンスの記録から、泡が絵のなかで泡以上の役割を与えられ、なにかの見立てになった瞬間、そのようなシーンを切り取り、新たにつなぎ合わせて編集されたものである。したがって作品のサウンドトラックは、音楽というよりむしろ、その瞬間とシーンを象徴として捉えるための個々の音の連なりとして生み出された。
現象を取り巻く環境や役割、価値は社会の中で移り変わるけれど、泡は球形を目指し、水は水のまま流れ続ける。変化しつづけるうたかたの形と、変わらない泡沫の形を重ね、ひととき観察する作品に仕上げられている。
画家。色彩と流動の持つエネルギーを用い、様々な素材を反応させることで生きている絵を出現させる。絶えず変容していく「Alive Painting」シリーズや、その排液を濾過させるプロセスを可視化し定着させる「Still Life」シリーズなど、パフォーマティブな要素の強い絵画は常に生成され続ける。様々なメディウムや色彩が渾然となり、生き生きと変化していく作品は、即興的な詩のようでもある。鑑賞者はこの詩的な風景に、自己や生物、自然などを投影させながら導かれ入り込んでいく。近年ではTEDxHaneda (東京)、Ars Electronica(リンツ)、Biennale Nemo (パリ)、LAB30 Media Art Festival (アウグスブルグ) 、MUTEK(モントリオール)等に出演。 http://akiko.co.jp
音楽家。一橋大学大学院修了。20世紀後半の現代音楽/実験音楽(主にMorton Feldman及びCornelius Cardew)を研究。作曲理論を山口博史氏に師事。Jaques Morelenbaum & Goro Itoによるアルバム『Rendez-Vous in Tokyo』、その他アルバムにピアニストとして参加。理論家としては山口博史著『厳格対位法 パリ音楽院の方式による』(音楽之友社)に範例提供している。MUTEK.JPではこれまでCarsten Nicolai、James Holden、Ben Frostの対談相手を務めた。 http://www.esawado.net/
リアルタイムのデータの波で自然を表現
「FLOW」は、アルスエレクトロニカのディープスペース8Kメディアディスプレイで初公開された没入型インタラクティブインスタレーションである。自然現象である潮の満ち引きに着想を得たこのマルチメディア環境では、海面の上昇と下降という詩的で遊び心にあふれる美的原理を感覚的に体験できる。インタラクティブな没入感により、来場者は魅力的な科学の世界に身を投じることができる。
このマルチメディア空間の目的は、様々な形態の情報をダイナミックに表現し、物理的な空間の知覚を高めることができるインテリジェントなデータ環境を創出することである。月と同期して潮位は徐々に変化する。これによって作り出されるのは、様々な度合いの没入感を提供する環境だ。このプロジェクトは、白昼夢や自由な解釈を可能にするほど抽象的な仮想世界で観客を包み込もうとするものである。
すべてのコンテンツはリアルタイムでデザインまた実行される。このインスタレーションは、解釈のために様々な組み合わせの選択肢を提供する「開かれた形」である。自然によって定義された設定の範囲内で、ランダムな作成プロセスを持つシステムを作り上げることを意図している。この意味で、インスタレーションが見せる様子のすべて、またその時間は比類のないものであり、模倣できない。サウンドデザインが視覚的な風景を音による体験に変換するため、人々は自然現象の中心に浸ることができるだろう。
ART DIRECTION: Maotik
GENERATIVE DESIGN: Maotik
DATA ARTIST: Mickael Skirpan
SOUND ARTISTS: Lucas Paris, Cesar Urbina
INFORMATION DESIGN: Alessandro Zanchetta
PICTURES: Alex Guevara
Maotikとして知られるMathieu Le Sourdは、没入型体験、インタラクティブインスタレーション、オーディオビジュアルパフォーマンスに重点を置くフランスのデジタルアーティストである。ロンドンインスティテュートでデジタルメディアプロダクションの学士号、バルセロナのポンペウ・ファブラ大学でデジタルアートの修士号を取得した。
彼の作品は2011年以降、MUTEKフェスティバル、リオのライブシネマ、プラハのSignalフェスティバル、ロンドンの英国映画協会、リンツのアルスエレクトロニカ、東京の日本科学未来館、ソウルのB39、ベルリンのFunkhausなど、世界各地の様々なフェスティバルや機関で発表されてきた。
ドーム没入型パフォーマンスで知られるLe Sourdは、独自のオーディオビジュアルツールをデザインして、アルゴリズムでリアルタイムのビジュアルコンテンツを生成し、空間の認識を変える3D世界を生み出している。ソロ活動の傍ら、音楽、ダンス、演劇、建築、科学など、他分野とのコラボレーションを頻繁に行い、アートとテクノロジーの関係について研究を続けている。Nine Inch Nailsの最新ワールドツアーのビジュアルセットデザインを手がけたほか、最近では、エルメスやシャネルなど、リニューアルしたブランドとコラボレーションを行った。
Maotikは最近ベルリンに移り住み、Sonar+DとFactory Berlinが主催するアートレジデンスに参加し、芸術研究を続けている。また、CODE大学では教授として、インタラクティブデザイン、ジェネレーティブデザイン、拡張現実環境、バーチャルリアリティ環境について講義を行った。 http://maotik.com/
絵画の世界に入り込む没入型体験ミュージアム、Immersive Museum。本作品は、その第一作となる「”印象派” IMPRESSIONISM」より、印象派の代表的作家・モネの「睡蓮」をテーマにしたシーンをETERNAL Art Space用に特別編集したもの。印象派は、光を描くことを探求した。 生涯、ただひたすら光を求めて描き続けてきたモネが、最終的に目指した「光とともに絵画の世界へ没入体験できる場」を、2020年代のテクノロジーを用いて「時間」と「スケール」、そして「文脈」を加えることで、美術を拡張する視覚表現として再構築している。
世界的に著名な芸術作品を映像コンテンツ化し、広大な屋内空間の壁面と床面全てを埋め尽くす没入映像と特別な音響体験を提供する新感覚体験型アートエキシビション。従来の美術館のような「観賞型」アートのオルタナティブとして「没入型」のスタイルを提供し、新しい芸術の見方を提示します。近日開催予定。 https://immersive-museum.jp/
Donna J. Haraway、Ursula K. Le Guin、Greg Eganの著作に触発されたこの作品により、私たちは予想される未来に身を投じることができる。バーチャル資料室には、絶滅した植物種の標本が保存また展示されているのだ。編集と視覚的なストラテジーによって、この資料室は、記録された植物の記憶による干渉の影響を受けて散発的に変化し、この場所につきまとう過去の痕跡を明らかにしている。「Floralia」は、テクノロジーと有機物の融合によって生まれた生態系のシミュレーションであり、過去と未来が共存する永続的な緊張のある現在を表現している。
画像とサウンドトラックの作曲:Sabrina Ratté
サウンドデザインとミキシング:Andrea-Jane Cornell
Sabrina Rattéはモントリオールとマルセイユを拠点とするカナダのアーティストである。ビデオ、アニメーション、インスタレーション、彫刻、オーディオビジュアルパフォーマンス、版画、バーチャルリアリティなどの作品を発表している。アナログ技術、写真、3Dアニメーションを組み合わせ、デジタルと物理的な空間の影響や、これらの環境と主観の相互作用を研究している。2019年と2020年のSobey Art Award(カナダ)の最終選考に残り、パリのCharlot GalleryとモントリオールのEllephant Galleryが代理店となっている。 彼女の作品は、ラフォーレミュージアム(東京)、ポンピドゥセンター(パリ)、ケベック国立美術館(ケベックシティ)、トーマ財団(サンタフェ)、ファイセンター(モントリオール)、ホイットニー美術館(ニューヨーク)、クロノスアートセンター(上海)、ミュージアム・オブ・ザ・ムービング・イメージ(ニューヨーク)など、世界各地の様々な機関で発表されてきた。 http://sabrinaratte.com/
禅をテーマにした本作品は、 京都 両足院 副住職伊藤東凌氏の協力の元、高精度レーザースキャン技術により三次元化したデータを、最もミニマルな「点」のランドスケープと収録された両足院内外の音を再構築したサウンドスケープにより禅の世界観の一端を表現する。
白を基調とし、雲からインスピレーションを得た距離感を融解するヴィジュアル
黒を基調とした、物質の存在感を融解するヴィジュアル
2つのヴィジュアルを交互に行き来することで、静と動の体験を構築する。
空間を構成するサウンドスケープは、立体音響で収録された両足院内外の音を再構築。
相補的な自然音と電子音の関係性や、静と動の組み合わせによる構成変化など。
ヴィジュアルとサウンド両方の側面から禅思想の中にある「個と外界の境界線の融解」や「緊張と緩和」などを具現化し体験として昇華する。
「緊張と緩和」の中にある、静寂を通して見つけることができないもの、聞くことができないもの、禅の思想を通して、自己に没入するイマーシブな体験の一端をデジタルで表現する。
Concept / Visual Creation: Shuhei Matsuyama (THINK AND SENSE)
Point Cloud System Design:Takamitsu Masumi (THINK AND SENSE)
Sound Design: Intercity-Express (Tetsuji Ohno)
Point Cloud Engineering: Naoya Takebe (THINK AND SENSE)
多様化していく社会においてテクノロジーをベースとした複合的なアプローチで枠組みの構築からソリューションの開発まで行い、社会実装を試みる株式会社ティーアンドエスのテクノロジカル・クリエイティブファーム。エンジニア、デザイナー、アーティスト、ダンサー、ミュージシャンなど様々なスキルを持ったメンバーで構成され、テクノロジーを駆使して、いまだ誰も見たことのない、体験したことのない新しい体験の創造に取り組む。発明した新しい体験から未来の可能性を感じ取ることに興味や関心を向け、その可能性の種を見つけることで、次なる時代のパーセプションの在り方を模索している。 https://thinkandsense.com/
音楽家・大野哲二によるサウンド/ビジュアルプロジェクト。 90年代半ばより都内を中心にDJとしてのキャリアを経た後、本格的に楽曲制作をスタートさせる。広告音楽の世界と並行して、2014年からビジュアルプログラミングによって生成されたA/V作品「triggering」を発表。音楽的な文脈としてハウス・テクノ・ノイズ・エレクトロニカを通過してきたサウンドと、直感的なジェネラティブデザインやカラーパターンを軸としたビジュアルがシンクロし、主に海外を中心にライブを行う。主な出演としてMUTEK (カナダ、メキシコ、スペイン、東京)、Scopitone (フランス)、HPL (ロシア)、AVA (北アイルランド)、L.E.V (スペイン)などアートフェスティバルでのパフォーマンスや、Sunscape Festval (マルタ)などの野外フェス、FILE (ブラジル)でのインスタレーション展示も行う。ソロ作品の他に、カナダのビジュアルアーティストPush 1 stopとの共作や、メディアーティスト山本信一とのフルドーム作品など、コラボレーションも多数。また国内の音楽活動として、TV・CMをはじめ、大型国営施設のサラウンドデザイン、自動車メーカーの車載ナビゲーションシステム音開発、商業施設のインタラクティブコンテンツの制作など、音を通して五感を有機的につなぐ活動を行う。 http://www.ic-express.com/
Dimensional Sampling(シリーズ)は、2019年に曹雨西スタジオが始めたデジタルコンテンポラリーアートプロジェクトである。このプロジェクトのコアコンセプトは、QRコードのイメージスタイルで表現された時代のトーテムをデジタル化し、新時代のデジタル期をさらに再吟味することである。このAudioVisualバージョンのインスタレーションは、香港を拠点とするサウンドアーティスト、Lau Hiu Kongとの共同プロジェクトとして制作された。
サウンドには、デジタル世界と実生活の両方からの抽象的なサウンドエフェクトが組み合わされている。この組み合わせと応用により、具体的で具象的な意味が生まれた。生活におけるこの現象が、このプロジェクトの音楽制作の出発点になっている。携帯電話やコンピューターの聞き慣れた音を再編成して処理し、音楽言語と音の方向性を加工することで、3次元の音空間を作り出している。
曹雨西/Cao Yuxi(James)は、ニューヨーク市を拠点とするアーティストまたコーダーである。また、社会実用主義の圧力の下で誓約を果たそうと試みている理想主義者だと自らを定義している。曹雨西は、サウンドビジュアライゼーション、プログラミング、コンピューティングの領域にわたるプロジェクトでデザイン、コラボレーション、コンサルティングを行っている。芸術を創造すること、またテクノロジーを取り入れることへの革新的なアプローチにより、曹雨西は、中国、ヨーロッパ、アメリカで空間デザイン、ニューメディアアートインスタレーション、パブリックアートを含む数々のデザインプロジェクトを生み出し、形にしてきた。 https://caoyuxi.com/
劉曉江/Lau Hiu Kong(Lawrence)は、香港を拠点とするアーティストである。香港演芸学院で作曲と電子音楽の学士号を、香港城市大学で舞台芸術の修士号を取得した。劉曉江は、さまざまな芸術分野を研究することを楽しんでいる。数々の室内アンサンブル、オーケストラ、中国楽器、ライブエレクトロニクス・ライブオーディオビジュアル作品などの音楽活動のほか、ミュージシャン、パフォーマー、サウンドデザイナーとして、劇場、ギャラリー、その他の可能なスペースで創造性を発揮している。 https://www.hiukonglau.com/